コロナ疲れにならない「ニュースとの上手な付き合い方」

連日、テレビやネットは新型コロナウィルスにまつわるニュースであふれかえっています。携帯やテレビを見れば、大量の情報が押し寄せてきますし、中には根拠のないあやふやな情報や、見ているうちにイライラしたり、不安な気持ちになってきてしまうニュースもあったり・・・。私の周りでも、「一体、何を信じたらいいのかわからない」「情報に振り回されて、疲れてしまった・・・」という声が少なくありません
けれども、「安全で確かな情報」の取り方や、不安にならないニュースの見方を知ってさえいれば、冷静に正しく対応することができますし、何よりニュースに振り回されて疲れてしまうことを避けることもできますよ。
私は医師になる前は、かつて、某公共放送で報道記者として働いていたのですが、その時の経験も踏まえて、今回は「ニュースと上手に付き合う方法」についてお伝えしたいと思います。
1:「ニュース疲れ」はなぜ起こる?
① 情報の量が多すぎるため

今回のような災害時や非常時には、テレビや新聞だけでなく、ネットニュースや個人のブログ、SNSなど様々な媒体に、たくさんのニュースがあふれかえります。そして、これらの大量の情報に長い時間、触れ続けると、脳が処理できる情報の限度を超えてしまうため、ひどく疲れたり、イライラしたり、落ち込んでしまうなど、精神的なダメージを受けてしまうのです。
② 「怖れや不安、怒り」などネガティブな感情を強く引き出されるため

さらに、今回のような経験したことのないような災害が起きれば、誰しも「怖い!」「これからどうなってしまうのだろう・・・」「なんとかしなければ大変だ!」と、怖れや不安、危機感を感じますよね。
こんな時に、もしも、テレビやネットで「今のうちに、●●を買っておかないと、大変なことになりますよ!」「こんな勝手な行動をしている人たちがいて、けしからん!許せませんよね!?」「近所の▼▼という店で集団感染が起きたらしい。気をつけて!」などの情報を見たとしたら、皆さんはどのように感じますか?
びっくりして慌ててしまったり、とても腹が立ったり、ものすごく怖くなったりと、気持ちが大きくアップダウンをしてしまいますよね。
このように、とても不安な気持ちでいる時に、「感情を揺り動かされる情報」や「不確かな情報」を見たら、どうしても感情が大きく振り回されてしまいます。そして、感情が振り回され続けると、心身共に疲れ果ててしまいますので、注意が必要です。
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