心が疲れていませんか?・・・医者が教えるコロナストレス解消法

 新型コロナウィルスへの予防を意識しなくてはいけない状況が続きますが、いつも以上に疲れを感じたり、不安を感じたりすることはありませんか?

 目に見えないウィルスの脅威にさらされ、行動を制限されたり、友人や家族に思うように会えなくなったり・・・私たちはこれまで経験したことのないよう状況に置かれ、精神的に過酷な環境の中で生活をしています。このような状態に長い間置かれていれば、だれでも、不安やストレスを強く感じてしまいます。

 けれども、自分が受けているストレスを自覚し、対処する方法さえ知っていれば、ずっと楽に生活を送ることができます。今回は、ストレスを解消するための7つの方法についてお伝えしましょう。

1:自分の「本当の感情」に気づき、受け入れる

 

 テレビやネットのニュースを見て、無性に腹が立ったり、家族の振る舞いにイライラしたり・・・最近、このようなことはありませんでしたか? 私自身も、イライラしたり怒りを感じることが増えたな・・・」と感じていますが、こうした怒りの裏には、実は、別の感情が潜んでいることが多いのです。

 強いストレスがかかったり、安全が脅かされると、人はまず「不安や恐れ、悲しみ」を感じます。これらの感情は一次感情と呼ばれていて、自分の「本当の感情」なのです。

 ですが、強いストレスを感じている時には、人はそこから逃れるために「怒りやイライラ、相手への批判的な態度」を作り出してしまいます。これは二次感情と呼ばれる、いわば「かりそめの感情」。このように、私たちが感じるイライラや怒りの裏には、頑張っているのに報われない悲しみや失望感、先行きなどへの怖れや不安やがあるのかもしれません。

 自分が今、「どんな感情を感じているのか」、「なぜそう感じるのか」、「その裏で、本当はどんな気持ちを抱えているのか」を自覚することが、ストレス解消の第一歩。

 自分が抱えている本当の気持ちに気づき、受け入れることができれば、感情に振り回されず、心を癒やすこともできますよ。

♡ 今の気持ちを「感情ノート」に書く

 心がザワザワしたら、ノートに今の正直な気持ちを書き込んでみましょう。

 どんな風に書いても自由ですが、唯一のルールは、「こんなことを言ってはいけない」「もっとポジティブにならなきゃ!」など、自分の感情を否定したり、ジャッジはしないこと! 

 ひとしきり書いたら、「なんでそう感じるんだろう?」という視点で、自分に問いかけてみましょう。「本当は悲しいの?」「悔しいの?」「傷ついたの?」「不安なの?」「恐ろしいの?」

 自分の本当の気持ちに気づいたら、一切、責めずにそのまま認めてあげて、頑張っていた自分をねぎらってあげてください。

 「頑張っていたんだね」「ありがとう」「無理をしなくていいよ」「辛かったよね」・・・全面的に自分の味方になってあげることで、本当の感情が癒やされていき、気持ちが穏やかになってきますよ。

2:「コロナネタ断ち」で情報を断捨離する

 ストレスを感じている時は、コロナウィルス関連の情報に触れる時間を減らすようにしましょう。

WHOをはじめとする国内外の精神医療の専門機関も、精神衛生のためには、なるべくニュースに接する時間を減らし、正確な情報を手に入れることを推奨しています。特に、感情をあおられるような媒体や不正確な情報が流れやすい媒体は、ストレスを悪化させないためには意識して避けることが大切です。

♡ 感情を揺らされる媒体や情報を「ミュート」する

 私は、テレビのワイドショーやネットのまとめ記事、ニュースサイトのコメント欄、TwitterなどのSNSで流れてくる感情的な投稿は、意識的に見ないようにしています。

 テレビの「夜のニュース番組や新聞などを一日30分だけ見る」という風に、ニュースを見る時間と媒体を決めておくと、ストレスをあまり感じることなく、正確な情報を入手できますよ。

具体的な媒体の選び方については、こちらの記事↓でご紹介しています

3:生活リズムを整える

 

テレワークなどで家にいる時間が長くなると、一日のスケジュールにメリハリがなくなったり、なんとなく気持ちが塞ぎがちになったり、眠れなくなったりしていませんか?

 実は、生活リズムが乱れると、自律神経が乱れてしまい、その結果、睡眠障害を起こしたり、うつ症状につながってしまうことがあるのです。ストレスに負けない心身を作るために、生活リズムを整えることを意識しましょう。

♡ なるべく同じ時間に、起床・就寝・食事をする

 特に、起きる時間と寝る時間がバラバラになってしまうと、体内時計が大きく狂ってしまい、自律神経の乱れにつながりますので、要注意です!

♡ 朝日を浴びる

 朝起きたら、カーテンを開け、朝日を浴びるようにしましょう!朝日を浴びると、「幸せホルモン」とよばれるセロトニンが分泌され、夜に安眠に導くメラトニンが作られるので、ストレスに耐える力も高まり、夜もぐっすり眠れて一石二鳥ですよ。

ぐっすり眠るための方法については、こちらの動画↓でもご紹介しています!

★5分で分かる「ぐっすり眠れる具体策6つ」をお伝えしています。

Leader`s Ambiton NEXT 公式YOUTUBEチャンネル「医者が教えるコロナ時代の処方箋」より

♡ 一日一回は外に出て太陽の光を浴びる

 テレワークをしている場合でも、昼食後や15時頃のお茶の時間に少し外に出てリフレッシュしてみては

 ベランダや庭、窓辺の日の当たる場所などに、テーブルと椅子を置いて、休憩時間にお茶を飲みながら読書をしたり、ぼんやりと過ごすのもいいですよ。

 ちなみに、セロトニンの分泌が活性化される活動としては、朝の散歩が特にオススメですよ。

散歩のすばらしい効果と楽しく気分をUPできる散歩の方法については、こちらの記事↓で詳しくお伝えしています。

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現役外科医、元報道記者の「プリンセスの歴史マニア」。 歴史上のプリンセスの人生を通して「女性がハッピーに生きる知恵」を発信中。

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