オードリーの愛の名言に学ぶ、ベストパートナーの見つけ方

前回に引き続き、永遠の妖精・オードリーヘプバーンの言葉から「ハッピーライフを生きる知恵」をひもときます。
今回は、多くの女性(男性もね♪)にとって、とっても重要な人生のテーマ、パートナーシップについて取り上げます。
美貌、才能、名誉、賞賛・・・全てを手に入れていたように見えるオードリーですが、実は、彼女が、何よりも切実に求めた「心から愛し愛されるパートナー」には、なかなか巡り会うことができませんでした。
2度の情熱的な結婚と2度の手痛い離婚を繰り返し、ボロボロになりながらも、人を愛することをあきらめませんでした。
そして、様々な苦労をくぐり抜けてきたご褒美のように、晩年に最高のパートナーを巡り会い、ともにライフワークを歩む幸せにたどりついたのです。
今回は、オードリーの3つのパートナーシップと、愛を巡る彼女の珠玉の言葉たちから、最高のベストパートナーと出会い、パートナーシップを育む方法について、ひもときます。
*前回の記事「オードリーの言葉に学ぶ『ハッピーライフを生きる7つの知恵』」も、お楽しみいただけたら嬉しいです!↓
1:オードリーが切望した「愛の形」

いつも最後は、同じ気持ちに行き着くのよ。
それは、愛されるだけでなく、
愛したいという切なる思い・・・。
誰かを愛さずにはいられない、そんな強い感情なの
オードリーが幼い頃に父は蒸発してしまい、やがて両親は離婚。
女手一つでオードリーを育てた母は、彼女をとても愛してはいましたが、古いしきたりに従ってとても厳しく娘を育てました。オードリーが小さい頃から、母に甘えることは許されず、女優として成功してからも、ほとんど褒めてもらうこともなかったとか・・・。
幼い頃から、あたたかい愛情を無条件で与えられたり、ありのまま自然に愛情表現をすることができなかったオードリー。彼女にとっては、「あたたかい愛情を表現しあえる家族をつくること」が他の何よりも大切なことでした。
幼い頃に、あたたかい愛情を受け取ることはもちろん、素直に表現することを許されなかった環境だったからこそ・・・の切実な願いだったのかもしれませんね。
愛することを怖いとは思わないわ。
でも、別れは恐ろしいの。
全てを奪われ、生活を壊された経験をしたせいかもしれない・・・
オードリーは、幼い頃に父との別離と、戦争で沢山の知人を失うというトラウマ的体験を次々に味わいました。大切な人が突然消えていなくなる喪失感と恐怖を、小さな頃から身にしみて感じてきたのです。
そのためか、パートナーを失うことの恐怖は、なかなか彼女の心から消えることはありませんでした。そして、この「失うことへの怖れ」が2度の結婚の破綻に、少なからず影響してしまったのです。
2:オードリーと3人のパートナーたち
① 一人目の夫 父親のような俳優、メル・ファーラー

最初の夫メル・ファーラーは、オードリーよりも12歳年上。2度の結婚歴があり、4人の子供をもつ父親でもありました。
メルは俳優業の傍ら、劇団を主宰したり、プロデューサーや監督もこなす、とても多彩な才能を持った男性でした。交際していた頃は先輩俳優として、オードリーに演技のアドバイスもしていたとか・・・。
幼い頃から父の面影を追っていたオードリーは、まるで父親のように行動的で頼りがいのある年上のメルに強く惹かれ、25歳の時に彼と結婚します。

結婚してからも「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」で一躍、大人気女優になったオードリーの元には、大量のオファーが押し寄せます。けれど、オードリーにとって、人生で何よりも大切だったのは「結婚」=「あたたかい家庭」でした。
オードリーは人気絶頂の時にも、できるだけ出演作品を絞り、夫を最優先し、少しでもそばにいられるように・・・と心がけていました。
心から愛している男性と結婚したその日から、
彼がどこにいようとも、
彼のいるところが『我が家』なの
メルが仕事で家を離れるときも彼について行き、ホテルの一室に家財道具一式にインテリアまで持ち込み、ホテルを「我が家」に変えてしまったそう。
どんな時にも、家族が安らげて、あたたかい気持ちで過ごせる家庭を作りたい・・・あたたかい家庭に強く憧れていたオードリーの切なる思いが伝わってくる言葉ですね。
ところが、長男が生まれた頃から、家庭第一のオードリーと家庭よりも仕事に情熱を傾けたいメルとの間に、次第に不協和音が生じ始めます。
オードリーを使って自分のビジネスを成長させたいメルは、オードリーに女優として仕事をすることを強く求め、高圧的に振る舞うようになります。
これは、愛情ある家庭を作り、息子との時間を何よりも大切にしたいオードリーにとっては、耐えがたいことでした・・・。
子供が生まれたら、
私は妻として望んでいた全てを手に入れたと感じていました。
けれど、夫は違ったの。
彼はオードリーヘップバーンの夫
というだけでは満足できなかったのです
「麗しのサブリナ」に続き、「ティファニーで朝食を」、「マイ・フェア・レディ」と大ヒット映画で次々と主演をつとめ、押しも押されぬ大スターになったオードリー。
俳優としての実力も名声も自分を遙かに超えてしまった妻に対して、プライドが高く、自信家だったメルは複雑な感情を抱いていたのでしょう。
やがて、夫婦の間は修復不可能なものに・・・。結婚から13年、とうとう、2人は離婚の道を選びました。
結婚が破局を迎えて、とても惨めだった。
ものすごい失望感を感じたの。
善良で愛し合う2人の結婚は、永遠に続くものだと思っていたから・・・
実はオードリーはこの結婚で、4度の辛い流産を経験していました。
ようやく待望の息子を授かり、やっと理想の家庭を手に入れたはずだったのに・・・。オードリーにとって、離婚はこの上ない打撃となったといいます。
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